クックパッド(2193) 市場平均予想
企業概要
同社はレシピサイト「クックパッド」を展開。圧倒的シェアで消費者の囲い込みに成功しており、スマートフォンの普及が追い風となり、会員事業、広告事業で業績を拡大しています。国内においては、「クックパッド」の延べ月間利用者数は順調に推移し、2015年6月末時点で5,644万人に達し、プレミアム会員数は160万人を突破しています。
また、国内の他、海外でもM&Aを駆使して現地レシピサイトを傘下に収めるなどグローバル展開を進めています。
今期予想ROEは21%の高水準であり、有利子負債はほぼゼロ、自己資本比率も86.6%と高く、財務基盤は健全。配当性向は30%を目途とするなど株主還元にも前向きです。
注目ポイント
国内利用者数の70%がスマホ・タブレット端末を経由しているということからもわかるように、同社のサービスは、スマホ・タブレット端末に馴染むものといえます。レシピを見ながら料理を進められるのはもちろん、「今晩のおかず何にしようかな」と会社帰りやスーパーで検索できる等、日常生活に溶け込むことができ、利便性の良さから閲覧数の増加が導かれています。
有料会員数は堅調に増加し、有料会員は160万人を突破しました。そのうちの約70%がスマホ経由で利用していることを考えると、今後のスマホ普及の拡大によってさらなる事業拡大が見込まれます。
同社の成長戦略では生活全般領域にわたる事業展開を目指し、料理レシピ以外の分野での資本提携を積極的に進めています。すでにレシピサイトの「クックパッド」には月間5,644万人の利用者を有し、その媒体価値は高まっているなか、そのノウハウを新規事業に活用する可能性にも期待ができます。
予想PERが70倍前後とかなり高水準ですが、同社の成長性は不変であり、スマホ普及にともなう広告収入は拡大が予想されます。同社のようなコンテンツ企業は利用者数が急拡大する時期には売上の伸び以上に利益が伸びやすい傾向があります(店舗経営のように売上と同じように
コストが増えないため)。急成長企業ゆえ、なかなか調整しないのですが、50日移動平均線が下値支持線となっているため、できれば、50日移動平均線までの押し目を狙っていきたいところです。
※クックパッド(2193)は日本株通信のファンダメンタルトップ50銘柄でご紹介した銘柄です。最新の推奨銘柄を知りたい方は是非、日本株通信にご登録下さい。
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