エアコンの進化は目覚ましい。古いエアコンほど省エネの性能が低く、20年以上前の製品なら電気代が今より2割高、10年以内の製品でも1割程度の差が出るという。つまり新しいエアコンに買い換えることは、長い目で見た電気代節約につながるというわけだ。
また、エアコンの「使い方」でも電気代は変わる。小さな節約ワザを積み重ねれば大きな差が生まれる。
まずはエアコンの設定温度。「高めに」というのは節約の鉄則。設定温度を1℃上げると、1日9時間稼働させたとして、ひと夏で670円の節約になる。問題は温度を下げずに、いかに快適に過ごしながら電気代を減らすかだ。
そこで注目したいのが、エアコンと扇風機の併用だ。エアコンと扇風機を同時に使うと「電気代が2倍かかりそう」と誤解しがちだが、さにあらず。
「暑いと感じたら扇風機を床に向けてスイッチを入れましょう。床にたまった“冷気だまり”を吹き上げてくれるうえ、冷たい風が体に当たるので快適です」(家電コーディネーターの戸井田園子さん)
機種にもよるが、一般的な扇風機を1日9時間フル稼働させたとしても、電気代はひと月で310円ほど。エアコンとの“ダブル使用”がおすすめだ。
※女性セブン2018年7月19・26日号