プレーン炭酸水からフレーバー炭酸水へ
こうして飛躍的に伸びた炭酸水市場は、その後、新商品開発によって多様化が進み、さらに拡大した。
「プレーン炭酸水のヒットが、果物のフレーバーをプラスしたフレーバー炭酸水につながり、さらにミントやジンジャーを使った商品に発展したり、強炭酸を謳う商品が登場するなどして活況を呈しています」(炭酸生活総合研究所の担当者)
さらに、飲料総研の宮下和浩さんはこう分析する。
「次々に新商品が投入され、競争が活発になり、その市場が注目されると、“じゃ、飲んでみようか”という人が増え、競争による市場活性化が進みます。また、上の世代はジュースなど甘いものをよく飲みましたが、若い世代は子供の頃からお茶や麦茶などを常飲していました。味覚が無糖のものに慣れているため、飲み物のバリエーションの1つとして、炭酸水が当たり前に存在しているのです」
ちなみに「乳酸菌飲料、乳及び乳製品をのぞく、アルコール1%未満の飲料」を清涼飲料水というが、その市場はつねに激戦だ。
昨年の炭酸水の生産量は24万2400kl。これは2lのペットボトルで換算すると1億2120万本! 今年はそれを確実に上回る見込みだという。
※女性セブン2018年7月19・26日号