井出氏が注意を促すのが、価格との兼ね合いで立地条件の悪い物件を購入して、資産価値を大きく下げるリスクを背負ってしまうことだ。
「どんな地域であっても、駅から徒歩5分以内、せめて7分以内という立地はマンション購入にあたって最低限外すことのできないポイントです。
今後のマンション市場は二極化が進むことが予想され、立地の悪い物件ほど増税などの煽りを受けて値崩れしやすい。値頃感のある物件を来年の消費増税前に購入するのもひとつの手ですが、郊外の物件であれば増税後に多少の値下がりも期待できるため、その時期まで待ってみるのも一考です」
不動産が「人生最大の買い物」であることは今も昔も変わらないが、今後はこれまで以上にシビアに条件を見極める能力が必要になるかもしれない。
◆取材・文/曹宇鉉(HEW)