30年間続いた平成が、来年4月をもって終わりを告げる。「次はどんな元号になるのか」など、新たな時代への関心は尽きないが、新元号は子どもを欲しがるパパ・ママたちの子作りにも影響しているのだという。2歳の娘を持つ女性・Yさんは、最近親しくなったママ友たちと会話している時、こんな話題を聞かされた。Yさんがいう。
「近所の公園で、ママ友たちときょうだいの話になったんです。上の子がいると下の子は大人っぽくなるとか、妹や弟ができると上の子はしっかりするとか、下の子ばっかり可愛がってしまうと上の子がスネるとか、よくある話です。そうしたらあるママが、少し声を潜めて、『もう1人作るなら、7月がいいわよ。私は狙ってるの』と言うのです。
最初まったく意味が分からなかったのですが、そのママが言うには、『いま作れば、新しい元号の最初の日に生まれるかもしれないじゃない!』とのことなんです」
振り返ればミレニアム・イヤーとなる2000年や、21世紀のスタートとなる2001年にも、「記念日ベビー」を産みたいという機運は多少あったようだ。たとえ記念日にならなくとも、“終わりの年”より“始めの年”に生むほうがいいと考える人もいるだろう。新元号最初の年に生まれる「新元号ベビー」はもとより、新元号の最初の日に生まれれば、そのことは一生会話のネタに使えそうだ。
さらにYさんは別の場所でも似たような話を耳にしたという。
「私は現在、育児短時間勤務制度を利用して働いていますが、制度の説明会の昼休みに、『平成のうちに子どもをもう1人生みたい』と言っている人がいました。その理由は非常に単純で、『自分と子どもの“時代”が違うと、子どもが将来イジってくるのが目に見えているからイヤだ』というものでした(笑い)」(同前)
ちなみに新元号の最初の日に生むには、どうすれば良いのか? 医学的に、妊娠37週0日~妊娠41週6日までの間に出産することを「正期産」と呼び、その期間のことを「正産期」と呼ぶ。もちろん確実にそうなるわけではないが、これにあてはめると、7月12日(41週6日の場合)~8月15日(37週0日の場合)が該当する。はたして「新元号ベビー」はどれぐらい生まれるのか?