具体的には、景気の良し悪しで戦略を変えます。日本の景気は外需に振り回されるため、景気の良い時は『外需』の比率を高めます。逆に、景気が悪い時は国内から目をそらしたくなりますが、実は国内には景気に関係なく成長している会社が多いので『内需』にシフトさせる。そのなかで株価水準も見ながら、『グロース』『バリュー』に振り向けていくというのが基本戦略です」
ここにきて「海外株」の比率を高めている点も注目すべきだろう。2017年6月から海外株の組み入れを開始し、直近(6月末時点)の上位組み入れ銘柄を見ると、1位はアマゾン・ドット・コム、2位はVISA、4位はマイクロソフトなどとなっており、資産全体の10%を占めるほどだ。流入の続く資金の受け皿として海外に視野を広げる戦略だが、それがどのような結果をもたらすのか、今後の推移に注目していきたい。