しゃぶしゃぶというよりも「野菜鍋」を食べる
家族で頻繁に温野菜に行くという30代の男性Aさんは、ほぼ毎回1人2980円の「アンデス高原豚と厳選牛食べ放題」を注文するという。
「もちろん値段が上がるにつれてお肉のグレードも上がるわけですが、個人的には『温野菜は肉より野菜をたっぷり摂るお店』というイメージ。野菜ばかりをおかわりしているので、お肉のグレードは低くていいから値段が安い方を選びますね。だしは『和牛だし』と『トマトすき焼き鍋』が定番です」
そんなAさんのお決まりの食べ方は、最初に「がつポン酢」と「うずらの味玉」、「塩キャベツのサラダ」などのおつまみ系を食べつつ、鍋の方にはレタスやキャベツなどの葉物野菜を一気に投入。全体的にクタクタに煮ながら、お肉をしゃぶしゃぶして食べるというものだ。
「しゃぶしゃぶというよりも、“野菜鍋”という感じにしていますね。お肉のおかわりは多くても2回くらい。色んな野菜を食べたいので、お肉でお腹が一杯になるのがもったいないくらいです」(Aさん)
そして、Aさんが、鍋の最後の投入するのが、「洒落ねぎ」と「翡翠ねぎ」だ。
「細かく刻んだねぎをサッとだしに通して食べるのが絶品。なんともいえない香りがたまらないんですよ」(Aさん)
鍋の〆はお肉を乗せたカレーとTKG
鍋といえば〆も重要。定番の雑炊のほか、チーズリゾット、ラーメン、きしめんから選べる。さらに、カレーライスやTKG(たまごかけご飯)も注文することが可能だ。
「カレーといえばトッピングですが、温野菜の場合は食べ放題メニューにたくさんの野菜もあるし、お肉のほか、ソーセージなどのカレーに合う具材もあります。オリジナルのトッピングで豪華なカレーを作ることができるのが嬉しいです。
TKGについても、豚肉を乗せれば豚しゃぶ丼にもなるし、すき焼き鍋で火を通した牛肉を乗せて牛丼風にアレンジすることもできます。楽しみ方は無限です」(小浦氏)
しゃぶしゃぶ以外の楽しみもたっぷりあるところが、「しゃぶしゃぶ温野菜」の人気の秘密なのかもしれない。