蚊をおびき寄せたあとは、“蚊をいかに捕獲するか”だ。空気清浄機の吸引力で蚊を吸い取り、本体の中に入った蚊を捕獲する。そのために採用されたのが粘着シートだった。どこに配置すればベストか、どれくらいの粘着力が必要かなどを考え、カバーの裏側に設置。吸い込まれた蚊が本体の中でさまよっているところを粘着シートで捕まえる。蚊の習性と空気清浄機の特長を生かすことで、蚊取りと空気清浄機を融合した『蚊取空清』が誕生した。
2015年9月に東南アジアで発売すると、売れ行きは好調。東南アジアでの人気を受け、2016年4月に日本で発売を開始した。発売後、モニター調査を実施したところ、「蚊以外にも小バエが取れた」との声が多く寄せられた。社内で検証すると、蚊と同様に捕獲することができた。これが口コミで広がり、売り上げはさらに上昇。2018年4月発売の新モデル『FU-JK50』は吸引力をアップさせ、自動運転に比べて約1.4倍の蚊を捕獲する「パワフル蚊取りモード」を搭載した。
薬剤を使わないため、子供やペットがいる家庭にも安心と、母親の心をわし掴みにしたようだ。
※女性セブン2018年8月2日号