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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

仕事を面倒くさがる、急に辞める… 有名企業の「トンデモ広報」列伝

部下も上司もとにかく仕事を面倒くさがる

 ……他にも色々いますが、ここまではよくある(?)ケース。ここからは私が会った“最悪の広報”の話を。部下も上司も両方どーしようもない。某テレビ局の広報の話ですが、とにかく仕事を面倒くさがる人だった。かつて私が編集を担当していた「テレビブロス」で某人気お笑いタレント・Aの冠番組の特集(全6P)を作ろうとして、広報担当の女性に連絡したら、こんな展開になる。

「Aさんのインタビューをさせていただきたいのですが」
「Aさんのインタビューは難しいですよ」
「それは『Aさんのインタビューを取るのは難しい』のか『Aさんはやらない方針』なのかどっちですか?」
「難しいということです」
「そこの調整を事務所に対し、やっていただけますか?」
「私にはできません」
「わかりました。Aさんはインタビューは『やらない』というわけではなく、『口説くのは難しい』ということですね」
「そういうことです」
「そして、Aさんから口利きをしていただくのは無理ということですね」
「はい、私はやれません」
「ならば私がやっていいですか?」
「どうぞ」
「ならばプロデューサーに私から事務所に依頼するということをお伝えしておいてください。ダメならばその旨お伝えください」

 特に彼女からは連絡が来なかったというわけで、Aさんの事務所に企画書を送り、何度も電話で交渉したところマネージャーは「ふふっ、あなたの熱意には負けました。Aはもう何年もインタビューは受けていないんですからね。そこのところ覚えておいてくださいね(笑)」という嬉しい回答を得た。

 しかし、数日後、マネージャーは激怒して私のところに電話をしてきた。「あなた、○○(テレビ局名)に許可取っていなかったのですね! もうAのインタビューはナシです!」と怒られた。

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