夏のレジャーシーズンになると、必ずニュースで流れる山や海の事故。特に登山は遭難者の数が年々増加し続けており、救助隊の出動回数も増すばかりだ。
登山で目指すべきは頂上ではなく、安全に下山すること。気軽に登った山で万が一遭難して、命を落とさないために備えておくべき6つのルールを、山のスペシャリストである山岳ジャーナリストの羽根田治さんと東京都山岳連盟の救助隊隊長を務める金子秀一さんに聞いた。
【1】必ず登山届を提出する
登山計画書は、登る山、ルート、日程、装備する食糧などを登山者名、連絡先とともに明記し、登山口にあるポストに投函するか、近くの交番に提出する。
「計画書を出しておくと、ルートから地元の山岳救助隊はどのあたりにいるか判断可能となり、早期発見につながります」(金子さん)
計画書は日本山岳・スポーツクライミング協会のサイト(https://www.jma-sangaku.or.jp)で入手可能。
【2】ヘッドライトは必須
午後から登った場合、下山する途中で、日が暮れてしまう可能性が高くなる。
「山で日が暮れると、暗くて足元が見えづらくなります。そこで、焦ってしまい、無理やり下りようとして道に迷ってしまう場合も多いのです。必ずヘッドライトは常備しましょう」(金子さん)
ヘッドライトはアウトドア用品店で2000~3000円台で販売されている。