「それはどんな学生が裏口で入るかを見ればよくわかるはずです。たとえば芸能人やスポーツ選手、アーティストの子供。都内一等地にある名門校は、“著名人の子息が多い”ことがブランドになっているので、積極的に芸能人の子供を“合格”させます。
政治家やキャリア官僚の子供が多いのは、補助金や助成金をもらいやすくするルートを作るため。今回の東京医大もそのパターンです。学校の施設や設備を手がけたり、備品を納入したりする出入り業者の幹部の子息も入りやすい。学校と会社の関係が深くなれば、費用が安くなりますから。
大企業の経営者の子供を入れれば、その会社が卒業生を大量に採用してくれることが期待できるし、入学後に学校にたくさん寄付金を出してくれるかもしれない。つまり、学校側にとっては、今後の経営にとってプラスが大きいから裏口入学の骨を折るわけで、一時的な謝礼がほしいわけじゃないんです」
東京郊外にある名門大系列小では、ある芸能人の子供が入学した直後、その芸能人から数億円の寄付を受け、敷地内に新施設を建設したというケースもある。
今回の東京医大の事件では、文科省官僚の息子のほかに、別の中央官庁の子供も裏口で入学していたことがわかっているという。今頃、親も子も戦々恐々だろう。ズルいことをしようとすると、手痛いしっぺ返しを食うことになる。
※女性セブン2018年8月2日号