夏休みの一大イベントといえば花火大会だが、数多くのトラップが仕掛けられている。歴史ある花火大会に、運営側で関わっている40代の男性・Tさんが、“花火大会トラブルあるある”を語る。
Tさんが携わっているのは、西日本で毎年8月に開催される花火大会。その花火大会には毎年10万人近くの人手があり、Tさんは会場誘導や救護、設営、撤収などのスタッフとして、20年近くも携わってきた。Tさんによれば、花火大会が始まる前の「待ち合わせ」から、トラブルの種があるそうだ。
「絶対やってはいけないのが、最寄り駅の改札で待ち合わせをすることです。かなりのパーセンテージの人が、最寄り駅の改札で待ち合わせをしますが、将棋倒しなどの危険性があるので、スタッフは人の流れを整理します。そうすると、移動させられた人は『今どこ?』『どこにいるの?』という連絡を延々ととり続けることになり、最初から疲労困憊することになります」
Tさんによれば、携帯がなかった頃は、改札の前から人を排除しようとすると、「会えなくなる」と怒り出す人もいたのだそう。それだけ人がいれば当然迷子も出現するが、話を聞くと、1つの特徴があるという。
「子どもを引き取りに来た親に話を聞くと、ほとんどの人が『(上を向いて)花火を見ているうちに、気がついたら子どもがいなかった』と言うのです。子連れの方は、くれぐれもお子さんから目を離さないで欲しいです。子どもはわりとすぐ花火に飽きてしまうようで、チョロチョロとしているうちに周りが暗くて戻れなくなり、迷子になってしまうというパターンが多いようです」