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この夏乗りたいローカル私鉄5選【北関東編】

【ひたちなか海浜鉄道湊線】(茨城県)

 これからの季節にピッタリなのがこの路線です。JR常磐線の勝田駅と阿字ヶ浦駅を結ぶ湊線は、「湊」という字からも想像できるように海と縁が深い路線。終点の阿字ヶ浦は、真夏には海水浴客で賑わいますし、那珂湊駅近くの「那珂湊おさかな市場」では、新鮮な海の幸を味わったり、直送の海産物を買ったりすることができます。近くには大洗水族館やひたち海浜公園もあって家族旅行にも適しています。

 鉄道ファンが注目したいのは中根駅。起点の勝田駅はかなり栄えており、上述の那珂湊駅も歴史ある港町ですが、その中間にある中根駅は、関東地方屈指の秘境駅。ぜひとも車窓に注目して、「なぜここに駅が?」という不思議感覚を味わって下さい。

【東武小泉線】(群馬県)

 東武の全線路線図を見ると、とりわけ複雑に線路が通っているのが太田駅付近。その複雑さの原因となっているのが小泉線です。メディアで取り上げられる機会もほとんどなく、車窓も平凡なこの路線の特徴は乗客の顔ぶれ。終点の群馬県邑楽郡大泉町は日本きってのブラジリアンタウンで、車内ではそこかしこでポルトガル語が飛び交っています。終点の西小泉駅を降り立つと、ポルトガル語の看板を掲げた商店があり、本場さながらのブラジル料理を堪能できるレストランもあります。関東で気軽に海外旅行気分が味わえる唯一無二の路線ではないでしょうか。

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