日経平均株価の中長期的見通し
では引き続き、日経平均株価の中長期的な見通しについて私の考えをお伝えします。
結論から申し上げますと、8月は「夏枯れ相場」で多少押される場面があったとしても年後半にかけて2万4000円、2万5000円、うまくいけば2万6000円乗せがあってもおかしくないと私は考えています。
大きい流れは上昇方向にあり、下がる場面があれば良い買い場になる、そのような状況が続くと考えています。
今年1月に日経平均株価は2万4000円台をつけましたが、それが大天井になり、今後当分の間、その価格を超えることはない、ということは考えづらいのではないでしょうか。
1989年の大天井である3万8916円は約30年にわたり超えられていませんが、それと同じように2万4000円台の高値が今後30年以上にわたって超えられない、ということは想像しがたいことです。
ちなみに上昇要因として1つ考えられるのは、日銀のETF(上場投資信託)購入です。
日銀は7月に入ってからもETFを購入しています。「6兆円規模のETF購入を今後も継続する」との明確な発表は日銀から出されていませんが、7月に入ってもETFを購入しているところを見ると、ETF購入を継続するものと考えられます。
日銀のETF購入による日経平均株価下支え効果は、やはり無視できません。そうしたこともあって、年後半にかけて日経平均株価も上昇を見込めるのではないか、と考えています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。