「中区や中央区の物件に投資が集中することで局地的にローカルバブルのような状況になっており、地元の方が実需ニーズで購入しようとすると好立地の物件には手が届かない相場になっているのは否めません。なんらかのショックが原因でローカル価格に戻ってしまう可能性も決して低くはないため、一般層は価格推移を慎重に見定めることが賢い選択につながるのではないでしょうか」
井出氏によると、中区や中央区といった一等地を除いた物件に関しては極端な値上がり傾向は見られないという。もし東京以外の大都市で新築マンションの購入を考えているのであれば、さしあたり中区や中央区の物件については価格やグレードなどをより吟味した方がよいだろう。
◆取材・文/曹宇鉉(HEW)