世の中に流れる情報を安易に信じてポジションを持つと、痛い目を見る可能性が高いので気をつけるべきです。
いずれにしても売り残が買い残を上回っている状況であることから、ドル円相場は下げづらい状況にある、と私は考えています。
またテクニカル分析からも、日足で長期線が一番下にある状態ですから買いの状況が続いている、と考えられます。
ただし、当面の間はモタモタしたレンジ相場が続く可能性も考えられます。その理由は「夏枯れ相場」と「日米通商協議」です。
状況がはっきりするまで大口は様子見ムード
そもそも8月は大口が休みに入り、積極的な取引が行われない傾向があります。また、「日米通商協議」が8月に開催される方向で調整が進んでいることも注目ポイントです。
日本側が「トヨタなどは現地に工場を作ることで雇用を生み出している」と主張しているのに対し、トランプ大統領は「日本車はあくまで外国車だから関税の問題がある」と主張しているようです。
こういった問題があると、大口であればあるほど、状況がはっきりするまで積極的に動かず、様子見ムードになる傾向があります。
また、大口がドル買いをし、協議が始まる前に円安ドル高に動いてしまうと、アメリカから「為替操作国」として非難を浴びることが想定されますので、そういった意味でも大口は様子見ムードになることが想定されます。