これまで個人が物やサービスなどを売ってお金を稼ぐには、仲介業者や代理人などを介して販路や売り場を確保する必要があった。しかし、SNSが登場したことで、売り手と買い手がダイレクトにつながるようになり、個人が趣味や特技を生かして“商売”できるようになったのだ。ネットニュース編集者の中川淳一郎さんが解説する。
「一般人が最も稼ぎやすいのは『アフィリエイト』です。個人のブログで商品を紹介しつつ、その商品が購入できるサイトのリンクを張り、実際にそのサイトを通して商品が購入されたら報酬が支払われる仕組みです。
報酬率は商品ジャンルによって異なり、例えばアマゾンの書籍の場合は定価の3%で、税込1512円の書籍が1冊売れると約45円の収入になる。頑張って毎日ブログを更新し続けてネット検索の上位に来るようなサイトなら、そこそこ稼げるはずです」
主婦層に向いているのは『note』だという。基本的に、ライターや漫画家などクリエーター向けのSNSで、文章や写真、イラストなどの作品に100~1万円までの価格をつけて販売でき、売り上げから手数料を引いた額が出品者の懐に入る。
「以前、『フリーランスの心得』という5000字ほどの原稿を1時間半で書いて100円で販売したら、合計10万円ほどの稼ぎになりました。誰でも得意な分野を投稿してお金を稼げることが最大の特徴で、主婦が得意料理のレシピや家事の裏技などを販売することもできます」(中川さん)