今回の改定では、保険料が上がる商品と下がる商品が混在する形になっているが、引き下げ割合が大きかった商品は、定期保険や収入保障保険だ。とくに収入保障保険は、死亡保障を確保する商品の主流になっているので、加入している人も多いだろう。
収入保障保険は加入後、被保険者に万が一のことがあると、年金形式で保険金が支払われる。たとえば、ある保険会社で年金月額30万円、保険期間・保険料払込期間60歳満了、保証期間2年、非喫煙者健康体料率で加入したケースで考えてみよう。
この加入例の場合、被保険者に万が一のことがあると、遺族は毎月30万円を受け取れる。受取期間は、被保険者が生存していたと仮定して60歳に到達するまで(最低2年保証)だ。
10年前に当時30歳の人がこの保険に加入した場合、月額保険料は月額約7400円だった。同じ人が40歳になったいま、加入しなすと保険料の月額は約5800円となる。その差は1600円だ。このまま保険料払込期間満了の60歳まで支払いを続けると、1600円×12か月×20年で38万円の差が生じることになる。
実際に見直す際には、健康状態などによって保険料が上がったり、加入できなかったりする場合もあるので注意が必要だが、一度、検討してみる価値はありそうだ。