都内の上位の共学校では、男女で偏差値に大きな差がある例は珍しくない。予備校職員が語る。
「首都圏の中学受験で、同じ学校なのに男女で偏差値に差がつくのは、学校数の差が関係します。男子には麻布、開成、武蔵、筑駒、海城など、超難関の男子校がありますが、女子には男子ほど難関校の選択肢がありません。そのため、共学の難関校では『女子にとっては本命だが、男子にとっては滑り止め』といったケースが生まれます。それが男女間の偏差値差を生んでいるのです。
中学受験レベルで言えば、女子の方が概して優秀です。ウチの塾にも『将来は医者になりたい』という女の子がいますが、今回の東京医大の件でその夢を失わないでくれれば良いのですが……」
女子が勉強する意欲を失わないような、当たり前の環境づくりが広く求められている。