商社マンは、新たな取引先を確保したり、儲ける仕組みを作ったり、海外の政府機関と交渉したりするなど、さまざまな業務をこなす。特に若いうちに海外に赴任して現地の外国人社員をマネージメントする経験が、彼らを大きく成長させる要因の一つと言われている。手強い外国人の部下を鼓舞し、組織として成果を出していくのは並大抵のことではない。
このような「修羅場」を経験することで、仕事を通じて多く能力を身につけていることが人気の理由だろう。「人並み以上に成長できる企業か?」。このような長期的な視点で就職先を選んでみてはどうだろうか。
●ふくしま・なおき/1966年長野県生まれ。就職コンサルタント。上智大学文学部卒業後、大手広告会社勤務を経て、1993年より就職に関わる執筆、講演活動、学生の就職支援を行う。最新刊に『学歴フィルター』(小学館新書)がある。