ちなみに、過去50年間の世界株式市場では、10%以上の暴落は平均で5年に1度は発生し、最大で50%程度の暴落が発生している。ただし、最長でも5年強で暴落前の株価に回復し、その後は成長してきている。こうした事実を知っておくことは暴落の際に慌てて投げ売りなどのパニック的な行動を回避するために大切だ。
世界経済への投資は長期的な資産づくり、たとえば老後資金の確保には非常に有効なものになると考える。しかも今では日本にいながら簡単に世界経済に投資することが可能だ。投資信託やETF(上場投資信託)を使えば、ローコストで世界経済の成長を享受できるのだ。
仮に現在300万円の元本があり、毎月3万円の積立をおこなった場合、25年後には年間利回り5.5%の運用(2018年2月時点の過去20年間の年間利回り)で2986万円になる(税金は考慮せず)。毎月4万円の積立なら25年後には、3599万円だ。老後の資金として十分かは家族形態、持ち家の有無、年金の加入有無、生活水準などによるが、とても心強い資金になることは間違いないだろう。