日用品から食料品、デジタル機器まで、ありとあらゆるモノをワンコインで手に入れることができる100円ショップ。数多ある商品の中には、本当にコスパがよい実力派から、意外とツカえない商品まで玉石混淆だ。
今や安ければ売れた時代は終わり、100円ショップで買うことの付加価値がなければ勝ち残れない時代。各社がアイディア商品を投入するなど企業努力をはかっている。100円ショップでも大手メーカーと同じ製造元の商品が並んでいることもあり、専門店で扱うような商品が100円で手に入ったりするから驚きだ。100円ショップ事情に詳しい、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんが語る。
「価格は100円で一定ですが、もちろん商品によって原価は違う。そういう意味で“コスパがいい”商品がありますし、クオリティーの高さから値段以上の価値があるものもたくさん生み出されています」
そうしたコスパのいい商品が販売されている一方で、実は「お得ではない」ものも売られている100円ショップ。一体どんな商品なのだろうか。松崎さんが言う。
「ずばり、100円以下で買えるものを買ってはいけません」(松崎さん)
数年前までは100円ショップで買う方が安かった日用品だったが、スーパーが対抗し、PB(プライベートブランド)商品を開発。100円以下の値付けのものも多い。
「100円ショップは全部安いと錯覚しがちですが、それは間違いです。スーパーやドラッグストアに行ってから、100円ショップに行くと賢い買い物ができると思います。食料品も100円ショップ用に、パッケージは同じでも量を少なくしている商品があるので、厳しい目でチェックしてください」(松崎さん)
※女性セブン2018年8月23・30日号
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