トルコリラの激しい値動きが、金融市場の注目を集めている。トルコリラ円相場は8月10日に約2割も下落して1トルコリラ=15円台(くりっく365・以下同)の新安値を更新。その金利の高さからFX(外国為替証拠金取引)でも人気の高い通貨だけに、トレーダーの間でも大きな動揺が広がったようだ。なぜここまで大きな下落となったのか。FXで億単位の利益を獲得するカリスマ主婦トレーダーの池辺雪子さんが、テクニカル分析の観点からそのポイントについて解説する。
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8月10日、トルコリラ円相場は新安値を更新し、1トルコリラ=15円台まで下落する局面がありました。なぜここまで大きな下落を見せたのでしょうか。今回はテクニカル分析を用いて、その動きについて解説いたします。
結論から申し上げると、その動きは「値幅観測論のE計算値」に沿った動きでした。「値幅観測論」に関する詳しい解説は割愛させていただきますが、以下にその計算方法をお伝えいたします。
1トルコリラ=24.48円の戻り高値から、8月6日の安値1トルコリラ=20.18円の差が4.30円になり、20.18円からその4.30円を引くと、15.88円の計算値になります。
つまり、8月6日の安値1トルコリラ=20.18円を下抜けた場合、1トルコリラ=15.88円がポイント価格になるということです。
実際には、8月10日の日に1トルコリラ=15.53円まで下落しましたので、この計算値と若干の誤差はありますが、非常に近い価格です。