1年ほどで、価値が20倍以上になる……そんな現実を目の当たりにすると、仮想通貨は夢の広がる投資先に思える。しかし、2018年1月初めに中国政府が規制強化を発表するや、ビットコインが大暴落。さらに1月下旬には、580億円相当の仮想通貨がハッキングで不正流出する事件が起こると、さらに暴落した。仮想通貨は、こういったリスクが高いのも特徴だと知っておくことが大切だ。
それを踏まえて、仮想通貨を買う手順を解説する。まずは、ほしいコインを選び、それを取り扱う交換業者に口座を開設するのが、仮想通貨デビューへの第一歩だ。しかし、約1700種もあるコイン銘柄から、どう選べばいいのか。
「いちばん人気があるのはビットコイン。これは法定通貨における“ドル”のような存在ですが、決済が遅いなどの弱点があります。ビットコインを改良したのが、イーサリアムやリップル。これらも人気が上がっています」(ITジャーナリスト・三上洋さん)
イーサリアムは2017年1月のレートで1ETH=940円だったのが、現在約50倍に、リップルは、1XRP=0.7円だったのが、一時は100倍以上に値上がりした。
コインが決まったら、そのコインを取り扱っている交換業者を選ぼう。
「交換業者は、資本金とユーザー数が多く、手数料が安いところがおすすめ。データを扱うので、セキュリティーがしっかりしていることも大切。コールドウォレットやマルチシグネチャ、二段階認証ログインなどを採用しているかどうかが判断材料になります」(マネーコンサルタント・頼藤太希さん)