いくつもチェーン店がひしめきあうコーヒーチェーン業界。“シアトル系コーヒーショップ”といえば、真っ先に名前が挙がるのはスターバックスコーヒーだろうが、一方でライバルであるタリーズコーヒーは、スタバとはまた違ったアプローチでファンを獲得している。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう説明する。
「日本国内の店舗数はスタバが約1330店舗でタリーズは約700店舗と大きく差がついていますが、業態的にはかなり方向性が違います。コーヒーがメインでフードメニューが少ないスタバに対し、タリーズコーヒーはフードメニューが充実。店舗によってラインナップは異なりますが、サンドイッチやホットドッグだけでなく、パスタを提供する店舗もあるほか、スイーツも充実しています」
たとえば、みじん切りのピクルスがたっぷり乗った『ボールパークドッグ オリジナル』(340円、税込み、以下同)は定番のホットドッグとして人気だ。
「ホットドッグはタリーズの定番。アボカドが乗った『ボールパークドッグ アボカド』(380円)、『ボールパークドッグ アボカド&チリビーンズ』(490円)など種類も豊富。ボリューム感もあってランチなどに人気です」(小浦氏)
パスタメニューも充実。『セミドライトマトと野菜のペペロンチーノ』(780円)、『牛肉とマッシュルームのラグーソース』(780円)、『小エビとジャガイモのジェノベーゼ』(810円)など本格的なパスタが味わえる。
「コーヒーショップのパスタといえども、侮れません。専門店で出されてもおかしくないクオリティーの味を楽しめます。価格も単品で1000円以下、ドリンクとセットでも1000円前後で、ランチとしてよくある価格設定です」(小浦氏)