カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

企業業績は良好、割安な日経平均株価は秋にかけて上昇するか

秋にかけての日経平均株価を予測するうえでのポイントは?

 秋にかけての日経平均株価の値動きを予測するうえで、ポイントとなるのはなにか。今回はカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、自身が意識しているポイントについて解説する。

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 私は現段階において日経平均株価が秋にかけて上昇する見通しを立てています。ここでは、日経平均株価に影響を与えると考えられる2つの要因についてお伝えしましょう。

 日経平均株価に影響を与える要因の1つとして、日銀のETF(上場投資信託)購入はやはり無視できません。日銀は7月末に開かれた金融政策決定会合にてETFの購入配分を見直すことを決めました。TOPIX(東証株価指数)などに連動したETFの購入を増やし、日経平均株価に連動したETFを減らすとのことでした。

 この決定を見て私は「日本株全体を持ちあげたい」という日銀の意図を感じました。日経225は値がさ株といわれる株価の高い数銘柄を買うことで上がりやすい、と言われますが、今後は特定銘柄の株価を上げて日経225を上げる、ということよりも日本株を全体的に底上げする、という方針に切り替えてきたような印象を受けました。

 いずれにしてもETFの買い入れがまだ終わらないことは間違いありませんから、このように政策の変更があったにしても、日銀のETF購入は引き続き日経平均株価の上昇要因となると考えられます。

日本株を取り巻く環境

 また、日本株を取り巻く環境を見ると、大企業のボーナスが過去最高を更新していたり、トヨタが過去最高の利益を更新するなど決算発表の数字も良く、企業業績の面では決して悪い状況ではありません。

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