お嬢様学校、お嬢様大学を出て外資系金融勤務の男性と結婚したライターの高木希美氏。そんな高木氏の周囲には、本物のお坊ちゃま、お嬢様が数多く存在する。そんな中でも、「男を見る目がない」お嬢様は、だいたい「親が決まって超資産家」だったという。なぜなのか。高木氏が実例をもとに考察する。
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東京でお嬢様学校に通っていると、他のお嬢様学校や有名私立の学校には、だいたい友達ができます。中高生時代なら塾・予備校や習い事、あるいは友達と遊んでいる時にマックなどで知り合うことがほとんど。制服を見れば一目瞭然なのでお互いに「あ、同じ感覚の子たちだから仲良くなれるだろう」という意識がありました。
大学生になってからも、「白百合と田雙(通称・デンフタ。田園調布雙葉学園のこと)のOGが混じって、早稲田の男相手に合コン」「四ツ谷雙葉(正式名称は雙葉学園。田園調布雙葉に対して、四ツ谷にあるのでこう呼ばれる)とフェリス(女学院)のOGが混じって、慶應の男相手に合コン」など、学校を越えてつるむことは特別なことではありませんでした。
「麻布の◯◯くんは、フタバの次は白百合の△△ちゃん、その次は英和(東洋英和女学院の通称)の××ちゃんにいったらしい」なんていう、元カノ、今カノ情報は天気予報のような当たり前トピックでした。男子校の中でも、同じようにシェアされていたと思います。
だから可愛くて目立つ子の情報は他校でも知っていたりするわけですが、その中でも「だめんず好き」がけっこういました。高校生のうちなら、「大学生の年上彼氏が何度も浮気してるみたいで……」くらいなのですが、大学生や社会人になっても「だめんず」が続いているケースが多いのです。
だめんず娘たちを見てみると、だいたい親の資産が破格で、「(大学生のうちから)高級ブランドでデニムや靴、Tシャツなど値札を見ないで10着一気買い」「働きはじめたけど、給料が振り込まれている口座を見たことがない(親からの小遣いだけで十分だから)」なんていう人たちでした。そんな子たちは、多くの女子が目をハートにしちゃうようなハイスペック男子にはなぜか興味がなく、逆にちょっと危うい感じの男性に興味を持って、好きになるようなのです。