生活家電の買い替えは大きな出費になり、家計を揺るがす大問題。しかし実は、購入するタイミングでお得に手に入れることができる。それはボーナス商戦期の6月と12月ではなく、8~9月! 量販店とメーカーの都合により、1年のうちで家電が最も安く買えるのだという。
総決算と中間決算の店が大型セールを実施
8~9月は、なぜ家電の買い替え時期として狙い目なのだろうか? 家電コーディネーターの戸井田園子さんが解説する。
「それは家電量販店が半期に一度の総決算セールを展開するタイミングと、家電メーカーがさまざまな分野の新製品を発売し、新旧モデルを入れ替える時期が重なるからなんです。具体的な時期としては、8月中旬のお盆から、9月の秋口くらいまでですね」
家電量販店の中には、ビックカメラやコジマのように8月決算の会社もあれば、ヤマダ電機やエディオンのように決算は3月だが、9月に中間決算を行う会社もある。
これらの会社はこの時期、売り上げを伸ばそうと必死。「半期に一度の総決算セール」などと銘打ち、大型セールを繰り広げるのが日本の家電業界の風物詩となっているほどだ。
某大手家電量販店の現役販売員で家電ライターのたろっささんは、セールの裏事情についてこう説明する。
「8月決算の店の方が売上目標が高いため真剣ですが、競合店の決算に対抗して中間決算を行う店も決算セールを打つので、9月のチラシにはどこも、“決算セール”といったキャッチを前面に押し出しているはずです」
つまり、私たち消費者にとっては、総決算・中間決算の違いを考える必要はなく、8~9月は家電販売業界全体が総決算セールになると思っていて間違いない。