家計

猛暑で野菜が軒並み高騰、食の値上げにどう立ち向かう?

丸ごと野菜を冷凍

「野菜は丸ごと買ってほとんど冷凍しています」(矢野さん)

 白菜でもキャベツでも、カットされた加工野菜よりも、「丸ごと野菜」の方がグラム単価が安くなってお得。値上げ分を取り戻せるかも。

「“安いけど食べきれない”と丸ごと買うのを敬遠する人がいますが、食べられない分は冷凍すればいい。各野菜に適した冷凍法があるのでネットなどで検索してみてください」(矢野さん)

 実は、食材のフリージングはちょっとしたブーム。「野菜は傷むから冷凍できない」と考える主婦は多いが、工夫次第ではさらにおいしくなることも。

 例えば、トマトはヘタを取り洗って水気を抜き、広げたラップの真ん中に置いてから四方をくるくるとねじって結ぶ。それをジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じたらハイ、できあがり。冷凍すると繊維が壊れてうま味が出やすく、面倒な皮むきもスルスルできるようになる。サラダには使えないが、凍ったまますりおろせばソースになるし、火を加えれば炒め物や煮込みに使える。

 大根は加熱後に使いたい料理を想定して、いちょう切りなどにカットした後に冷凍すればいい。きゅうりは薄い輪切りにして塩もみすれば、保存袋ごと流水解凍し、和え物に使える。

 できるだけ保存袋から空気を抜いて口を閉じるのがポイントだ。

 野菜は9月中旬を過ぎれば価格は落ちてくるというが、問題なのはこれから値上げが予想される「お米」だ。

「夏場は精米後、20日程度しかおいしさがもたないので、買いだめはおススメできません。それよりも、炊き立ての温かいうちにラップで二重に包んで粗熱を取って冷凍します。食べきりやすいように小分けにするのがベターです」(生活経済ジャーナリストの柏木理佳さん)

※女性セブン2018年9月6日号

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