記録づくしの猛烈な暑さの日本列島。各地のスーパーマーケットでは、「暑い!」ではなく「高い!」という主婦の悲鳴がこだましているという。
「とにかくキャベツが高い! 丸ごと1つ150円だったのが、今は半分で300円ですよ!」(43才主婦)、「ねぎがたっぷり入ったラーメンが名物のお店に行ったら、ねぎの量が以前の半分になっていました…」(55才主婦)…。
農林水産省の「東京都中央卸売市場における野菜の価格動向」(8月1日版)によると、平年比で白菜は213%、キャベツは204%、大根157%、ピーマン157%、レタス132%、きゅうり129%…と、おなじみの野菜が軒並み高騰している。農水省園芸作物課にその理由を聞いた。
「キャベツやレタスなどの葉物野菜は高原で作られますが、今年は高原でも猛暑が続き、野菜の葉が焼けたり、生育がストップするケースが多い。ピーマンやトマト、きゅうりは、あまりの暑さに養分を奪われないよう、自ら花を落としてしまったため実が育たず、品薄で高値です。野菜は昼と夜の寒暖差があって甘みが出ますが、今年は夜間温度も高いので、糖分が少ないという影響も出ています」
異常事態が発生しているのは野菜だけでない。
「雨不足と猛暑により、現在進行形で育っている稲の元気がなくなっています。この先、お米の値段も高くなる恐れがある」(家事アドバイザーの矢野きくのさん)
主婦の大敵・食の値上げにどう立ち向かえばいいのか。