高金利通貨としてFX(外国為替証拠金取引)トレーダーの間でも人気の高いトルコリラだが、8月のトルコショック以降、トルコ経済の行く末を懸念する声も多く聞こえる。はたして今後のトルコ経済、ならびにトルコリラはどうなるのか。FXのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、以下のように分析する。
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くりっく365におけるトルコリラ円相場の売買比率を確認すると、8月1日時点で約30万枚あった買いポジションが8月20日時点で約14万枚まで減っていました。トルコショックを経て買いポジションが半分以下に減ったということでしょう。
この数字から、トルコショックの際に強制ロスカットに引っかかってしまったトレーダーの方が相当数いたことが考えられます。やはり、資金管理を考えずに大きなロット数を入れていた方が多かったのではないでしょうか。
トルコリラ円相場の場合、FX会社によっては、1万通貨あたり1万円以下の証拠金でトレードができるので、例えば100万円の資金に対して15万通貨とか20万通貨のロット数でトレードされていた方も多かったように見受けられます。
一方で売りポジションは8月20日時点で約5万枚まで若干増加していました。多少増加しているものの、やはり買い残に比べれば売り残がまだまだ少ない水準で、売買比率は依然としてアンバランスな状況が続いています。
ただ、私自身はトルコ経済、そしてトルコリラ円相場の今後を悲観的には見ていません。