「入り用」になったとき、金額が大きくなりがちな住居費はどうすればいいか。
「バリアフリー化や耐震工事などに補助金が出る場合がありますので、役所に問い合わせてうまく活用する。経年劣化は避けられないとしても、日々のメンテナンスを怠らないことが大規模な修繕費がかからないことにつながります」(同前)
固定電話の料金については、いっそ解約する、という考え方もあるが、それが難しい場合も手はあるという。
「固定電話はかけた分だけ料金がかかります。であれば、受信専用にして、発信には携帯電話のかけ放題を利用すれば、全体のコストを抑えられる」(同前)
我慢して生活レベルを落とすのではなく、ちょっとした工夫で生活をダウンサイジングすることが有効だ。60歳以上対象の「狙い撃ち値上げ」に負けない家計づくりが、今まで以上に求められている。
※週刊ポスト2018年9月7日号