通天閣にたこ焼き、吉本新喜劇に大阪弁。コテコテ文化で知られる大阪が、なんと「世界で最も住みやすい都市」ランキングで大躍進した。
鋭い経済論評で世界的に著名な英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」による2018年版の「世界で最も住みやすい都市」のランキングで、ウィーン(オーストリア)、メルボルン(オーストラリア)に次ぎ、大阪が3位にランクインしたのだ。しかも、2位のメルボルンにわずか0.7ポイント差で、昨年の14位から大躍進だ。
当の大阪人は住みやすさの理由について、「物価の安さ」「親しみある人間関係」「住居費の安さ」などを挙げるが、住民以上に大阪の魅力を感じているのが、外国人だ。
海外からの大阪人気は過熱するばかりである。観光庁によれば、今年1~3月の外国人観光客の訪問率は大阪府がトップ(39.1%)で、東京都(37.2%)、千葉県(29.6%)、京都府(26.8%)を上回っている。
何度も大阪を訪れているというイギリス人観光客はこう言う。
「東京と違って大阪はコンパクトで回りやすい。ネオン街にお城(大阪城)、太陽の塔のようなアートまで近くにあるし、食べ物もおいしいものばかり。日本に求めるすべてが大阪を拠点にすれば気軽に堪能できるんです」
観光客だけでなく、実際に長く住む外国人も大阪を称賛するのだ。