大阪市西区在住で、近畿大学などで英語講師をする米国人のクリステン・カールソンさんは言う。
「日本にきて20年ほど経ちますが、ミシガン出身の私には大阪がちょうどいい(笑い)。電車が混むのは通勤の御堂筋線とJR環状線くらい。英語学校が多くて外国人が働ける環境が整っていることも魅力的です。
故郷から友達が来る時は京都や奈良に行きたがるけれど、ホテルがいっぱいある大阪のほうが案内もしやすいです。神戸・奈良・京都など日本的な観光地に囲まれていて、すぐ行けますからね」
なにより、大阪には“世界標準”に近いという親近感があるのだという。
「エスカレーターで右側に立つところもそうですし、服装が派手だったり、声が大きくて、街中で気軽に『ハロー』と声をかけてくる感じはアメリカ人と同じ。大阪は親しみが持てます」
カールソンさんにとっては、大阪の世界3位は違和感がないというのだ。まさか本当に「東京タワーより通天閣のほうが上や」という時代が来るとは。
※週刊ポスト2018年9月7日号