医者といえば、世の中に数ある職業の中でも、社会的ステータスが高い仕事。収入も世の平均よりはるかに高い。将来、医者になることがなかば約束された男子医学部生はいかにもモテそうなものだが、実態はどうなのか? 都内の私立医大を卒業し、現在は大学病院で勤務医として働くTさん(30代)はこう語る。
「普通の大学生よりは、間違いなくモテると思います。私は男子校出身で、ずっと女性に縁遠い人生を送ってきて、大学2年生まで彼女がいませんでしたが、先輩がそのことを知ると、バンバン合コンをセッティングしてくれました。世の中には、医者と付き合いたい、あわよくば結婚したいと思う女性はいくらでもいるようで、相手は有名女子大やCAなど、よりどりみどりでした。合コンに行くと、こちらからアプローチしなくてもガンガン自分から押してくる子が必ずいて、すぐに彼女ができました」(Tさん)
ちなみにTさんは、自称「背が低く太っていて、 “非モテ男”」。それでも彼女がいたという事実は大きい。関東北部の私立医大を卒業したIさん(40代)も、高校時代からポッコリお腹が出た“非モテ体型”だったが、大学時代はやはりモテたそうだ。
「私が出た大学は、周りに何もない辺鄙な場所にあったので、車で学校に通う学生がかなりの割合を占めていました。同級生は基本的に実家が裕福なので、みんなスゴい車に乗っていました。当時はフェアレディZ、スープラ、スカイラインGT-Rといったスポーツカーを走り屋仕様に改造するのが流行りました。すると、田舎ということもあってか、そういう車に乗っているとモテるんです。医学部というよりも車の威力だったのかもしれませんが、女性をドライブに誘うとまず間違いなくOKでした」(Iさん)
勉強が大変で彼女とは自然消滅するパターンも
一方、関東地方の私立医大を卒業したMさん(30代)は、医学部ならではの恋愛事情を語る。
「私が通った大学は少々特殊で、新入生は1年間、寮に入ります。そのため、まずは同級生同士のカップルが大量に生まれます。と言っても男女比は1:1ではないので、大半の男はあぶれるのですが……。そして2年生で都会に戻るとみんな目が覚めるのか、ほとんどの同級生カップルが別れて学外に恋人を作ります。
1学年の人数も限られているため、同級生は全員、誰と誰が付き合っているか知っていました。学内カップルが別れるとかなり気まずいです。医学部は6年までありますし、授業や実習で共に過ごす時間も非常に長いですし、別れた2人が顔を合わさずに過ごすことは不可能です。お互い納得して別れたカップルはまだマシですが、一方的にフラれたりすると、その後の学生生活は地獄です……」(Mさん)