9月は多くの企業が中間決算を迎えるが、そうした季節要因が相場にどのような影響を及ぼすのか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、今後の日経225取引における自身のトレードポイントを解説する。
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8月を振り返ると、やはり例年通り「夏枯れ相場」になり、相場は全体的にモタモタした動きになっていました。
ただ、トルコショックはありましたが、トルコリラ以外の銘柄が連動してガラガラ下落する、という状況には至っていませんでしたし、特に日経平均株価は底堅い動きを見せていました。なぜでしょうか。
日経平均先物の売買比率データを確認すると、過去最高水準まで空売り比率が高まっていました。買い残と売り残を比べると、ほぼ拮抗している状態にありますが、空売り比率だけで言えば過去最高水準です。
夏枯れ相場を意識して売りを持つトレーダーが増えたことも空売り比率が高まっていたことの理由の1つとして考えられます。そしてこの状況から、少し下落しても空売りに対する買い戻しが入り、底堅い動きになったのではないでしょうか。