無駄なものをどんどん捨てていく“断捨離”という言葉が流行し、さらには必要最小限のものだけを所持する“ミニマリスト”なる人々が話題になるなど、「モノを持たない」ことに意味が見出されている昨今。その一方で「モノを捨てられない」人も少なくない。
都内に住む40代フリーライターの男性Aさんもまた、モノを捨てられない一人だ。今回はAさんの告白をもとに、モノを捨てられない人が行き着く先の一例を紹介しよう。
「仕事柄いろいろな本や雑誌を“資料”として購入するのですが、それがどんどん溜まっていくんです。CDやDVDもしかり。あとで必要になるかもしれないということで、基本的には捨てません」(A氏、以下「」内同)
仕事に必要な資料であれば捨てないのはもっともだとしても、まったく必要がないものも捨てられないという。
「例えば、コンサート会場でもらったチラシとか、もう終わった取材時のメモとか、そういうものも捨てられない。コンビニで買ったペットボトルのお茶についていたおまけとか、着なくなった洋服なども……」
その結果、部屋はモノで溢れかえっている。
「捨てるスピードよりも増えるスピードの方が速いので、当然置く場所がなくなってくる。本棚やCDラックはあっという間に埋まってしまい、その結果床に直接いろんなモノを置いている状態です。部屋もだいぶ狭くなりました」