ポイントアップの甘い誘惑で専用カードを契約し…
クレジットカードの一括・二括払いは金利手数料がゼロなのに対し、リボ払いは金利手数料がつく。それも高利で、実質年率13~15%が一般的だ。クレジット会社にとって利幅が大きい支払い方法なので、リボ払い以外選択できない、リボ払い専用カードをすすめるところも多い。
40才派遣社員のTさんも、目先のキャンペーンに惑わされて契約してしまった結果、返済が終わらなくなったとため息をついた。
「よく行くショッピングセンターで、若いお兄さんにすすめられたんです。そのショッピングセンターと提携する新しいクレジットカードを契約すると、ポイントが貯まりやすいというので、飛びつきましたね」
通常のカードが0.5%還元なのに対し、その3倍のポイントがつくのだという。
「ポイントはお金として使えるので、現金で買い物するよりお得。それで、生活費から旅行代まで決済しました。30万円くらい使った時も、翌月の支払いは定額の2万円なので負担が軽い。最初はいいカードを持ったと思っていたんですが違いました」
Tさんもまた、前出のSさん同様、いくら使っても支払いは定額の気楽さにハマり、半年で100万円を使ってしまった。その段階でようやく明細をじっくり見たという。そして、リボ払いの金利の高さを初めて実感した。
「使ったのは100万円なのに、金利だけで約57万円もプラスされていて……。怖くなって夫に相談したら激怒され、離婚の話にまで発展してしまいました」
リボ払いの金利を含む手数料はクレジットカード会社や借入金額などによって異なるうえ、計算が複雑で、利用者にわかりやすいとはいえない。
例えばTさんのように100万円を実質年率15%、月2万円の返済にした場合、元本は約7500円になるケースも。つまり、毎月1万2500円を金利と手数料に払うことになる。この場合、全額を返済するまでに6年以上もかかってしまう。使ったお金が不透明になるのがリボ払いの特徴でもあるのだ。
※女性セブン2018年9月20日号