この法律の改定で、法外な高利が撤廃され、キャッシングの利益が頭打ちになった。その代わりにクレジット業界は、リボ払いから上がる利益(実質年率13~15%)に目をつけたのだ。大手銀行のカードローンがキャッシングであっても実質年率14%以下なのが多いのに比べると、リボ払いは高金利だ。そのため、積極的にリボ払いへの切り替えをすすめるようになったのだ。
「いくら、ポイントアップや10万円がキャッシュバックされるなどのキャンペーンを打ち出しても、金利で回収できる利益の方がはるかに大きいため、利用者の“得”には全くつながらないのです」(横山さん)
日本クレジット協会(2016年発表)によると、リボ払いの使用者はカード所有者の約7%を占め、国民生活センターへの相談件数も2008年から3倍近く増えているという。リボ払いは、カード会社が圧倒的に得するシステムだと頭に入れたうえで、正しい知識を身につけ、上手に使っていきたい。
※女性セブン2018年9月20日号