【解決策2】周囲の人に相談して、一緒に解決してもらう
リボ払いにハマる人は、計算が苦手だったり、金銭感覚がおかしくなっているので、自力でなんとかしようとするほど深みに陥る。特に、専業主婦など現金収入がない人や、手持ちのお金が少ない人は、第三者の冷静な判断にゆだねよう。ファイナンシャルプランナーの加藤葉子さんが解説する。
「まずは、パートナーや両親、親戚などに相談しましょう。厳しいことを言われても、高い金利を払い続け、借金を増やすことに比べればマシ。無金利、あるいはリボ払いより低金利で借りられる相手がいたら、利用しない手はありません。ただしこの時、必ず借用書を作成し、きちんと自力で返済すること。人に全額返してもらうのはタブーです。“お金の痛み”をきちんと学ばないと、また同じ失敗を重ね、誰からも相手にされなくなります」
【解決策3】弁護士に相談して債務整理をする
頼れる人もなく、自力での返済もできないようなら、自己破産などの債務整理をするという手もある。その場合は、行政の法律相談や、法テラスなどに相談を。
「債務整理には費用もかかります。弁護士によっては、パートナーや子供、親族などにも知られないよう手続きを行ってくれますが、場合によっては、家族に隠し切れないことも。ですから、事前に打ち明けた方がいいでしょう。債務整理後は、約10年は借金ができにくく、分割払いでの携帯電話の新規契約などもできなくなります」(横山さん)
債務整理をするとお金が借りられなくなるため、リボ払い以上の高利でお金を貸す“闇金融”などに手を出し、さらなる地獄を見る人も多い。借金のダメージを胸にきざみ二度と借金をしないこと。
リボ払いの真の問題点は、金銭感覚がおかしくなり、予算以上の買い物をしてしまい、多重債務に陥ることだと、横山さんと加藤さんは口をそろえる。
「そもそも、クレジットカードを使うということは、借金をすること。1~2回払いなら無金利でも、リボ払いなら高金利に。それなのに、“月々定額返済”のため、借金の総額がわからなくなり、金銭感覚が麻痺してしまうんです」(加藤さん)
リボ払いの借金ループから脱却するには、主に上記3つの方法がある。しかし、根本的な解決を望むなら、クレジットカードにはさみを入れ、使えなくするのがいちばんだ。
■イラスト:シライカズアキ
※女性セブン2018年9月20日号