キャリア

バスガイドになるには? 現役ガイドが明かす歌う入社試験や研修時の苦労

支給の乗車勤務用バッグと必需道具。手袋や笛、乗客に配布する緊急連絡先を書き入れる紙はマストアイテム。身だしなみグッズも

嶋崎:3月中旬に入社してから約3か月の研修期間は全員、寮に入らなければいけない規則がありますよね。

岡:実家が東京にあっても必ず。寮は男子禁制、門限23時。研修後はどこに住むかは自由ですが、最長6年間寮に住むことができます。ところで、研修で最も大変だったことというと……。

嶋崎・長塚:教本の暗記!!

岡:研修で最初に渡される教本は、東京都内の定期観光ルートをガイドする際のもの。300ページにも及ぶ冊子を約1か月半で丸暗記しないといけなくて、研修時間に全員ですべての読み仮名の確認もしますよね。

長塚:教本を渡されてからは本当に勉強漬けでした。

嶋崎:憶えた頃に新人全員でバスに乗って、その観光ルートを走る「車上研修」もありますよね。デビュー前の試練として。

岡:実際の景色と照らし合わせながらガイドする練習が約1か月間あります。

長塚:○○さんって名前を呼ばれたら前方に立って、走行中の場所を案内するんです。

岡:誰にどこが当たるかわからないので、全部記憶しておかないと(笑い)。そして、ゴールデンウィーク頃にデビュー。先輩に同行する研修は一切なく、いきなり独り立ちです。

撮影/槇野翔太

※週刊ポスト2018年9月21・28日号

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