幸いなことにIさんは中堅の証券会社に内定をもらい、その後、同業他社を数度転職。今は360万円より遥かに高い収入を得ている。パチンコやパチスロにハマってしまう要因としては、お金だけではなくギャンブルとしての興奮や醍醐味もあると思うが、再びパチンコ屋に入り浸ってしまうことはないのか?
「子どもが生まれてタバコを止めたこともあり、喫煙者率の高いパチンコ屋は、避けるようになりました。あと、嫌味な言い方になりますが、パチスロで動く額はせいぜい10万円単位。今の自分には動く額が小さすぎて、ギャンブルとしての魅力を感じません」
そんなIさんは10年以上パチスロに触れていないが、デジタル時計の数字が揃っていたり、目にした数字がゾロ目だったりすると、いまだにちょっと興奮してしまうそうだ。