フィボナッチの法則通りに動いたドル円相場
そして資金管理ができた上で、初めて相場を見極めることを考えるわけですが、相場を見極めるためにもっとも必要なことは、テクニカル分析だと私は考えています。
中にはテクニカル分析を信じられない方もいるかもしれませんが、私自身はテクニカル分析をきちんと使いこなすことで相場を見極め、億単位の利益を獲得してきました。
テクニカル分析の有効性について、直近の米ドル円相場(以下ドル円相場)を例に紹介させてもらいましょう。
ドル円相場(くりっく365)は、8月29日に1ドル=111.83円、9月5日に1ドル=111.77円まで上昇し、それぞれのタイミングでいったん下落しましたが、これらの価格水準で下落に転じた理由はテクニカル分析によって説明可能でした。
1ドル=111.80円の価格帯はテクニカルツールのフィボナッチ・リトレースメント(以下フィボナッチ)の計算で61.8%に当たる大事な価格水準でした。
もちろん、実際のトレードではフィボナッチだけで相場を見極めるわけではありませんが、フィボナッチの計算が分かっているだけでもこのように反転する価格帯の目安を知ることができます。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。