現役時代の金銭感覚で老後の年金生活に入ると、収入が少ない分、あっという間に赤字になってしまう。とはいえ、ケチケチしすぎると、心豊かな老後は送れない。老後に削るべき予算とその方法はどんなものがあるのか。ここでは、旅行日と交際費の余計な出費の抑え方について紹介しよう。
旅行は現地集合&現地解散、なるべく単独行動を
心豊かな老後のために、多少の旅行はしたいもの。ただしその際は、コストを下げやすい、「ひとり旅」がいい。
「50代のうちに自分にとって何が楽しみなのかを知っておくと、老後のひとり遊びが上手になります。例えば温泉巡りが趣味なら、安く、何度も行くにはどうしたらいいか、最良の方法を自分で調べておきましょう。伴侶に頼っていると、伴侶の死後、どこかに行きたくても自分で手配できず、外部のサービスに頼って出費がかさむことに」(ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん)
一方、友達と旅行する場合は、こんな方法もある。
「友達と行くと、見栄で余計な予算を使いがち。なので、現地集合・現地解散を。交通費は安いチケットを活用すると、コストを下げられます」(井戸さん)
「ひとり行動」を増やそう
旅行と同様、映画やショッピングといった普段の行動もひとりでする習慣をつけておくと、予算の削減に効果的だという。
「友人と行くと、例えば映画の前後に喫茶店に入ったり、相手に合わせてデザートまで頼んだりと不要な出費をしがち。その点ひとり行動だと、本当に必要なお金しか使わずセーブできます」(ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さん)
また同窓会も、参加頻度を減らすだけで美容院代などを削れる。50代のうちに“群れ”から離れても、ひとりで楽しめるトレーニングをしておきたい。
イラスト/こさかいずみ
※女性セブン2018年9月27日号