まず、クラウド関連企業に注目するのは、フィリップ証券リサーチ部長・庵原浩樹さん。
「米国では、感謝祭(今年は11月22日)の祝日明けから大規模セールが実施され、クリスマス商戦が本格化します。良好な雇用環境、賃金上昇、株高に加え、減税効果もあって、消費者の財布の紐が緩み、家族や恋人、友人などへのギフトの販売拡大が見込めるため、関連企業として、アマゾンやアップル、カードのビザなどが注目されます。
アマゾンは、データ保存のクラウドサービス『アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)』も好調。ビッグデータ時代を迎え、データ保存需要が高まっています。同様のサービスとして、マイクロソフトは『アジュール』、アルファベットが『グーグルクラウド』を展開しており、これらクラウド関連3社の株価動向に注目しています。
多様な業界の成長企業に分散投資も
今、株価が低迷している楽天やキリンに注目するのは、独立系株式アナリストの鈴木一之さん。
「ワンタップバイが選定した銘柄は、長い目で見ればどれも“最後は勝てる”優良銘柄です。しかし、花王や資生堂など、今買うには高すぎる銘柄もある。そのため、そこまで上がってはいないが将来上がりそうな銘柄、例えば楽天やセブン&アイ・HD、キリンHDなどに投資するのがよいと思います。
特に楽天は、昨年末に携帯事業への参入を発表して以降株価が下がり続けています。しかし、菅義偉官房長官が8月、国内携帯料金は『4割程度下げる余地がある』と発言しました。これは明らかに格安スマホ事業を推進する楽天への支援策です。この発言が買い材料となり、中長期的には楽天の株は上がっていくのではないか、とみています」