青島幸男さんやいかりや長介さんといった男性の力を借り、成立してきた「クソババア」役。その中の2大巨頭ともいえる菅井きんさんと樹木希林さんが亡き今、案外芸能事務所は自社が抱えるクソババアキャラを売り込むチャンスかもしれません。それは、いわゆる「女優さん」が嫌がって忌避してきた汚れ役を引き受けるということです。かつて菅井さんと樹木さんがやり、その立場を確固たるものにしてきたように。
この偉大なる実績には敬意を表しつつ、今こそその後釜を取るべく動き出す時期でしょう。もちろん、比較はされ、「あの2人を超える人材はいない」と酷評されるかもしれない。
でも、人間界には汚れ役が必ずいます。そして、その役をきっちりとこなすことができる人こそ、誰よりも高く評価される。それは俳優の世界に限らず、ビジネスの世界でも同じではないでしょうか。そこに活路を見出すと案外その分野のスペシャリストになりいい思いができることはあります。