知っているつもりでも、つい間違えてしまうのが、駅名の読み方。漢字自体が難しくて読めないケースもあれば、簡単な漢字を使っているのに正しい読み方がわからないケースもある。東京都内の駅名に関しても、地元の人は読めて当たり前と思っているのに、地方出身者はどう読めばよいのか戸惑う駅名も少なくない。ここでは地方出身者が戸惑う都内の「意外な難読駅」11選を紹介しましょう。
【尾久(JR東北本線)】
23区内のJR駅で屈指の地味な駅ですが、読み方が何とも微妙なのがこの「おく」。住所で使われている荒川区東尾久と西尾久の発音は「ひがしおぐ」「にしおぐ」ですが、駅名はなぜか「おく」です。もっとも、「おぐ」でも「尾久」に変換されるので、間違えても差し障りはほとんどないかもしれませんが……。
【江古田(西武池袋線)】
こちらも尾久と同じ系統のややこしい読み方をする駅です。駅名は「えこだ」ですが、南に数百メートルほど離れた大江戸線の「新江古田」は「しんえごた」と読みます。さらにその南には「中野区江古田」という住所があり、こちらは「なかのく えごた」。こういうのが一番困ります。
【鶯谷(JR山手線)】
日常生活であまり目にする機会がない人にとっては、読めなくても仕方がないのがこの「うぐいすだに」。“鳥系”の難読駅名は東京近郊にも多く、「千歳烏山(ちとせからすやま)」「鷺ノ宮(さぎのみや)」「鷺沼(さぎぬま)」「鷲宮(わしのみや)」などがあります。
【日暮里(JR山手線ほか)】
同じく山手線で、やや読みにくいのがこの「にっぽり」。これは知っていないと読めない駅名でしょう。ちなみに隣には「西日暮里(にしにっぽり)」があり、どちらも乗り換え駅として頻繁に使われる駅なので、しっかり覚えておきましょう。
【御徒町(JR山手線)】
都民なら読めて当たり前ですが、改めて見てみると読み間違いをしそうな駅名が多いのが山手線。「おかちまち」という響きを知っていても、それが「御徒町」という字に結びつかないことがあるようです。古文では「かち(徒)にて(=歩いて)」という文がよく出てくるので、古文の受験を通過した人は、それが思い浮かぶかも。