控除メリットを最大限受けるには年収によって上限があるのですが、だいたい年収600万円の人であれば3万円が目安になります。つまり、3万円を自治体に寄附をすると、2万8000円分が還付・控除されるのです。
具体的には、2013年1~12月の間にふるさと納税をしていれば、確定申告をすることで2014年3~4月頃に2800円が所得税から還付され、6月頃に残りの2万5200円分が翌年の住民税から控除されます。
このように条件付きではありますが、その範囲内であれば実質2000円の負担で、寄附の“お礼の品”がもらえるんです。
その上限の目安としては、夫婦と子供(16歳以上、19歳未満)の給与所得が500万円なら寄附金額は2万1000円、700万円なら4万円、1000万円なら7万9000円、1500万円なら17万4000円となります。ただしこの金額はあくまで目安で、年収や寄附金額、家族構成、その他の控除額等によって異なるので、注意してください。
私はふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営していますが、お礼の品のなかでもダントツで人気なのは、実用性のあるお米です。また、ぜいたく品として高級なお肉や旬の果物、カニなどの海産類も人気があります。
全国で唯一の財政再生団体である北海道夕張市では、お礼の品として夕張メロンを贈ることを決めました。また、長崎県平戸市では鯨の赤肉、本皮、ベーコンスライスの「鯨セット」がもらえ、高齢者から人気とのことです。特にここ1~2年、お礼の品がますます充実し、多くののメディアで多く紹介されるようになったのが、昨今のふるさと納税人気の背景だと思います。