「配当金をもらえても、その分だけ相場が下落したら差し引き0になって意味がないのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、過去の9月の例を見ると配当金が支払われたその当日、前日の終値を上回る水準まで持ち上げられています。
大抵の場合は遅くとも午前中の間には前日の終値より高い価格が出ています。配当金が支払われた当日、前日の終値と比べて300円高になったケースもあります。
ですから私は26日の朝に配当金が支払われた後、相場が前日の終値以上まで上がってくるのを待ちます。
ちなみに「配当金が入って相場が前日終値よりも上がってきたらすぐに利益確定した方が良いのか?」と迷われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば昨年の例を見ると、日経225の相場は配当金が支払われた後も上昇が続きました。
もちろん、昨年と全く同じような相場になるとは限りませんが、例えば21,000円台などの安い価格の買いポジションは、配当が支払われた後もそのまま持っている戦略は考えられると思います。
または、比較的高い価格の買いポジションについては一度利益確定をし、様子を見ながらまた安くなったタイミングで再度買いなおす、ということも考慮に入れます。
ただ、もちろん最終的には、その時の相場状況をテクニカル分析によって確認した上で判断します。
「彼岸天井、彼岸底」という言葉がありますが、春のお彼岸前後は彼岸底になりやすく、秋のお彼岸前後は彼岸天井になりやすい傾向があります。配当金が支払われる9月26日あたりはちょうどお彼岸の時期と重なりますので、その点も1つ気にかけておかれると良いでしょう。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。