住まい・不動産

千葉県の玄関口「市川」 隣町・本八幡と迷ったらどっちに住む?

南口も見違えるほどキレイになった市川駅

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「市川(千葉県市川市)」について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 都心からJR総武線に乗って東に進み、江戸川を越えて最初に入る街が、今回取り上げる市川。千葉県から東京へと通う県民は多いですが、そんな千葉県の東京への玄関口として古くから栄えてきた街です。駅の北側に広がる国府台は、下総国の国府が置かれたことから付けられた地名。歴史ある街であるとともに、千葉商科大学、和洋女子大学、和洋国府台女子、国府台女子学院、日出学園など、学校も多い文教地区でもあります。

 鉄道路線は総武線だけですが、快速列車が停車するので、東京駅までわずか18分。都心へのアクセスに不満はないでしょう。総武線は終電が遅いのも魅力。平日なら東京駅0時37分の電車で市川まで帰れます(秋葉原で乗り換え)。駅から歩いて数分のところには京成の市川真間駅がありますが、こちらは普通列車しか停まらない駅なので、都心へのアクセスという点では、利便性はいまひとつかもしれません。いざというときの代替路線という位置付けになるでしょう。

 道路状況は、かつてはかなり厳しいものがありました。都内に向かおうにも、江戸川をわたる道路は国道14号線の「市川橋」1本しかなく、松戸方面、湾岸方面など、南北方向の移動の利便性もいまひとつ。高速道路の入り口へもかなり距離があり、あまり車に乗る気が起こらない街でした。駅の北側は概して道が狭く、行き止まりも多数アリ。今年6月に東京外環自動車道の三郷南IC~高谷JCT間が開通し、いくらか状況は変わりましたが、無理してまで車を持つ必要はないかもしれません。

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